六郷にとって多摩川はレクリエーション利用など貴重な空間を提供しているが、一方で水害の危険性を常に持っている。近年、水害は発生していないが、洪水時の多摩川の水位がはん濫危険水位近くまで上昇したこともあり、高水敷が度々冠水している。現在脆弱な堤防の強化対策を進めているが、自然現象は想定を上回る可能性を持っており、このため多摩川は堤防破堤による氾濫の危険性を抱えているといえる。
　六郷の浸水区域の状況はほぼ地盤高によって決まるといってよい。このため、高精度な地盤高モデルを作成し、浸水の状況を明らかにした。
　総体的には、六郷地区は東側の浸水深が大きい。

●氾濫シミュレーションモデル 　　　　　　 ●数値地図５ｍメッシュ（標高）