戸田散歩
戸田は西伊豆の小さな漁村である。御浜崎岬に囲まれた穏やかな天然漁港戸田湾は、水深が比較的深く東京近郊で有数のカツオなどの遠洋漁業の基地になっており、また駿河湾の深い海底谷に隣接しているため深海魚やタカアシガニが多数水揚げされることで知られており、一年を通じて駿河湾の採れたての魚介を楽しむことができる。長く伸びた御浜崎岬では、6,7月に海浜植物のハマユウやスカシユリなどの群落が花を咲かせる。この時期、戸田の夏の風物詩である「戸田港まつり」には海上花火大会などの観光に多くの人が訪れ、静かで透明感のあるビーチは、沢山の家族連れで賑わいを見せる。戸田沖のきれいな海水から手作業で造る戸田塩はまろやかな甘味に風味があり、戸田を代表するお土産の一つとして人気がある。駿河湾から望む霊峰富士山は、戸田ならではの季節に応じた様々な姿を見せ、多くのカメラマンがシャッターを切る。幕末の安政元年(1854)戸田沖に沈没したロシア軍艦ディアナ号艦長プチャーチンの遺品やヘダ号建造の記録が保存展示されている市立造船郷土資料博物館があり、かつての戸田村人の活躍の跡が見られる。一年を通して漁港の岸壁では、アジやメジナなどが簡単に釣れ、釣れた魚は近くの民宿で刺身や焼き魚などの料理にしてくれる。港の周辺には戸田温泉が広がっており、戸田で遊んだ疲れを癒し、安らぎと憩いの場を提供してくれる。そして、訪れた人に優しい対応をしてくれる村人が沢山いる。これが、狭いエリアでこれほど見所があり、他に類を見ない「戸田の魅力」である。
▲駿河湾から望む富士山
▲戸田港から望む富士山
▲展望台「出逢い岬」から富士山
▲戸田港
▲海から見る戸田
▲御浜崎ビーチ
▲戸田湾・御浜崎岬
▲沼津-戸田を結ぶ高速船ホワイトマリン
▲御浜崎岬に沈む夕日
▲透明な戸田の海
▲農林水産大臣賞に選ばれた「戸田塩」
▲沼津ブランド「峰松ソース」
▲戸田湾の海上花火大会
▲戸田「港まつり」
▲港まつりで巡行する「お神輿」
▲戸田特産 タカアシガニ
▲釣った「カワハギ」の刺身
▲まだ生きているカサゴ
▲戸田港で釣り上げた「ネンブツダイ」
▲カサゴのから揚げ
▲キンメダイの煮つけ
▲ムツの塩焼き
▲釣った高級魚「シマアジ」の刺身
▲刺身盛合わせ
▲刺身盛合わせ
▲アカエビ
▲刺身盛合わせ
▲手長エビ（アカザエビ）の刺身
▲ボイルした高足ガニ
戸田から望む「霊峰富士山」
戸田散歩 Photo by H.Yamada -2011